1. HOME
  2. ブログ
  3. 僕を助けてくれたコミュニケーションと相互理解を布教するために。

僕を助けてくれたコミュニケーションと相互理解を布教するために。

【今回の記事について】

今回お話を伺ったのは、株式会社アソリア代表の櫻井竹琉さんです。
“コミュニケーション屋”を名乗りながらブラインドサッカーチームのガイドもされており、多方面でご活躍の櫻井さん。
一見共通点の無さそうなご活動の共通点は?原動力は?深掘りしてみました!

【記事本文】

インタビュアー:櫻井さんは昔からサッカーがお好きだったのですか?

櫻井さん:母がサッカーが好きで、幼い頃からサッカー観戦に一緒に行っていました。ブラインドサッカーに出会ったのも、そのおかげと言っても過言ではありません。
ブラインドサッカーとの出会いは偶然でした。小学校3年生の時に、サッカー観戦の帰りに駅で迷っている人に声をかけたんです。たまたまその方がブラインドサッカー元日本代表の落合選手だったことが判明して、ブラインドサッカーに興味を持つようになりました。
ブラインドサッカーのガイドは高校2年生から務めており、やりがいや楽しさをとても感じています。

視覚障害者と晴眼者が一緒にゲームを作り上げるブラインドサッカーでは、障害者理解を超えた相互理解が必要です。
ですが、障害者と健常者という枠を超えたコミュニケーションが、その関係性をもランクアップさせていくのですよね。その感覚がとても楽しいです。

インタビュアー:なるほど、コミュニケーションを大切にされる理由はブラインドサッカーにあるのですね。櫻井さんは通信高校に通われていたとお見受けしているのですが、なぜ通信高校の道を選ばれたのですか?

櫻井さん:そうですね。初めからそれを強く意識していたわけではないのですが、これまで色々な人と関わる中で、人とコミュニケーションは切っても切り離せない関係性にあると気付きました。その起点となっているのはブラインドサッカーだと思っています。

実は中学でいじめで悩んでいた時期があって、高校では違う空気を吸いたいと漠然と思っていました。
留学も視野に入れていたので、留学支援のある高校を受験したのですが、結果は不合格でした。保険として母が見つけてくれた高校が、N高校という通信高校でした。

インタビュアー:そういった経緯がおありだったのですね!高校生活で何か珍しい体験などはされましたか?

櫻井さん:それまで狭い視野で生きてきた僕にとっては、高校生活そのものが新鮮で、大きく僕の意識を変えてくれました。
様々な価値観を持った人がいて、その上で行動できる人がこんなにもいるのかと驚きましたね。それこそ若くして起業している人もいました。

価値観の違いに触れる中で、多様性を認めるためのコミュニケーションの重要性は、確信に変わった気がしています。
先ほどお話しした相互理解の気付きと、この多様性に触れた体験が相まって、コミュニケーションを通して僕にもできることがあるのではないかと思うようになりました。

高校のイベントにてプレゼンテーション

インタビュアー:なるほど!その気付きを踏まえて、高校生活ではどのようなことに取り組まれていましたか?

当時「マイプロジェクト」という実践型探究学習プログラムに参加し、ブラインドサッカーと掛け合わせて何か作ろうと考えていました。
というのも、視覚障害者を取り巻く世間の目は、当事者との密接な関わりの中で感じるものとは全く違うと思っていたからです。
そこで、高校1年生の時に”視覚障害者理解”のプロジェクトを始めることになりました。

しかし、僕は当事者(ブラインドサッカーの仲間)と関わっていく中で、
「俺から竹琉への理解っていらないの?」
と衝撃的な一言をかけられたことがあります。そこで相互理解という概念に気がつきました。
僕が視覚障害を持った友達のことを理解していても、僕が自分のことをオープンにしていなければ相互理解にならないのだと。

この経験をきっかけに、ただただ一方的に学びにいくのではなく、一対一の人間として歩み寄ろうというブラインドeスポーツのプロジェクトを高校2年生から始めました。
eスポーツをコミュニケーションツールとして扱うプロジェクト活動に取り組んでいました。eスポーツ事業に取り組まれているコナミデジタルホールディングスさんをはじめとし、共同で企画をさせていただきました。
去年も今年もコロナウイルスの影響で大規模なオフラインイベントはできなかったのですが…。

インタビュアー:高校生でそんな事までされてたんですか!?凄すぎる…。ちなみに現在は大学に通われているのですか?

櫻井さん:これには経緯があるのですが、現在は大学には通っていません。
今年3月の卒業後3、4ヶ月で起業準備をし、8月に起業をしたのですが、ちょうど先週入学試験の出願をしました。コミュニケーションを多角的に学ぶには大学が必要であると考えるようになったからです。
高校在学中は大学に進学する理由が定まっていなかったのですが、一度自分で活動をしてみて、大学で学ぶべきことが明確になったと思いますね。

インタビュアー:なんとなくで大学に入ると、大学生活を無駄にしてしまう感じはありますよね…。東京ヴェルディカレッジやMakers University U-18にも参加されていますが、そこではどのような学びがありましたか?

櫻井さん:ヴェルディカレッジの活動は僕が高校2年生の時に始まった、若者に向けてスポーツのビジネスを教えてくれるものです。
当時は起業するつもりはありませんでしたが、ビジネスについてのイメージが全くなかったため学びに行きました。

Makers University U-18には今年の3月から参加していて、同世代の様々な価値観を持っている人と共同作業できる環境にいます。
自分の価値観や言葉のブラッシュアップができて、とても刺激になりますね。

インタビュアー:非常に精力的に活動されていますね!起業するつもりはなかったのに、起業を選んだきっかけは何ですか?

櫻井さん:活動はやるなら非営利で、思いを届けることに注力したいと考えていました。
しかし、SDGsが叫ばれるようになって、株式会社という形で社会貢献を目的として創業したり、事業として社会貢献を推進していくモデルができていることをヴェルディカレッジを通して知ったんです。
持続的に人にモノを届けるとか、自分の思いを大きくして想像よりも多くの人に届けるという可能性の大きさを考えると、株式会社として運営していくという手段が有効であると学びました。

そうして、お金を生み出すビジネスモデルと自分のやりたい教育事業とを一旦切り離して、株式会社の設立にあたりました。
会社のスケールはもちろん考えていますが、上場は目指していません。お金の収益的なスケールよりも、toCやtoB、福祉や教育といった様々な分野に拡散されるようなスケールを目指しています。
その上でお金は必要になるかもしれませんが、最初からお金目的での経営は考えていないですね。

ブラインドサッカー出張授業@小学校

インタビュアー:手段としての株式会社でありお金であるということですね。なぜそこまで世の中のためを思われるのですか?

櫻井さん:自分の原体験が強いですね。本当にこれまで様々な人と関わってくる中で、いつも人に助けられてきました。
母子家庭だったりいじめにあったりもしましたが、助けてくれる人の存在が心強かったですし、高校に入って活動していく中でも協力や共感をしてくれる人がいました。
大前提として人と話すことが好きということが1番の原動力ではあります。

ただ、辛い思いをした経験と、人に助けられてきた経験が相まって、人に還元していくことが自分にとっては生きがいだと思うようになりました。
僕は直接的にいじめや差別を無くしたいというよりは、相互理解が浸透したその先にいじめや差別の根絶があると考えています。
人は人と関わる中で形成・ブラッシュアップされるので、誰もが後ろめたさを感じずコミュニケーションをとれる世の中になって欲しいです。

会社では「人が人と生きることを前向きになれる社会を創る」を掲げています。人に迷惑をかけずに生きていくなんてできないですし、全部1人で完結することもできないと思っています。
人に話すことで言葉や価値観が引き出されるように、人と話すこと、人と生きることに皆が価値を見出せたらなと願っています。

【インタビューを終えて】

株式会社アソリアは、コミュニケーションの重要性を身を以て体験された櫻井さんだからこそできる社会貢献の具現であるのだと感じました。
ご本人も「会社はほぼ僕です」と仰っていた程、そこに懸ける思いが強いのでしょう。
相互理解とコミュニケーションにより救われる人が、より増えることを願います!

【”Zetty”について】

Zettyは「動画で楽しむソーシャルマッチングアプリ”mow”」による「Z世代の方向けの等身大メディア」です。
様々な領域で挑戦される方をインタビューしていき、1人でも多くの方に生き方の参考となる情報をお届けすることを目的に運営されています。

mowに関して気になる方は、ぜひ下記HPよりご覧ください。
https://vchuu.com/

mowのご利用方法
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事