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「障がい」が身近にあったからこそ、僕は当たり前にその領域で挑戦する。

【今回の記事について】

今回お話を伺ったのは、株式会社エラフルー代表の山本亮輔さんです。

障がいをお持ちの弟さんの育児に携わったご経験から、そういった境遇にある子供達を囲む社会の課題を解決すべく起業されたそうです。そこへ辿り着くまでの道のりも非常に稀有で強い意思を感じる内容となっておりますので、是非最後までお読みください!

【記事本文】

インタビュアー:まずは山本さんのご経歴を教えてください。

山本さん:横浜出身で、小学校2年生から高校3年生まで野球をずっとやっていました。勉強はほどほどにでしたが、高校受験で慶應に受かってそのまま慶應SFCに上がりました。
元々プログラミングはやっていて、部活の引退後にフリーランスエンジニアをし、その後にシード期の会社にエンジニアとしてジョインしました。社員も4人しかおらず、すべて0から自分たちで作り上げていましたね。

インタビュアー:え、高校3年生で!?そんなに早い時期から働こうと思われたきっかけがおありだったんですか?

山本さん:働こうという気は正直全然なくて、飲食店でアルバイトもしていましたし、特別エンジニア職で働きたいとは思っていませんでした。
自分でプログラミングをやっていた時に、知り合いから「開発してみない?」と声をかけられ、興味本位でやってみただけだったんですよね。

インタビュアー:そうなんですね!現在はエンジニア関連のお仕事はされていませんか?

山本さん:今は全くやっていないですね。その後Timee(タイミー)でインターンを始めたのですが、そこではもうエンジニアリングには触れませんでした。

インタビュアー:なぜエンジニアのお仕事から離れてTimeeでインターンをされたのですか?

山本さん:学生起業家の小川さんが設立されたTimeeって、スタートアップ企業としてめちゃくちゃ伸びているじゃないですか。僕が大学に入ったタイミングで、ちょうどTimeeがフードデリバリーサービスの新規事業立ち上げをするという情報が流れてきたんですね。
会社本体の方だったら1→100のグロースのタイミングになるのですが、伸びている企業の0→1を社長直下でできるのってめちゃめちゃいいなと魅力を感じてジョインしました。

フードロスやデリバリー事業に興味があるというわけでは全くなくて、単に代表の下で0→1をやりたかったという理由だけでしたが、人数の少ない新規事業部で事業作りができたのは有意義な体験でしたね。

インタビュアー:へぇ〜!大学1年生でスタートアップのニュースにアンテナを張っているのがすごいです。

山本さん:アンテナを張っていたというよりは、僕があまりサークルとかに興味がなかったので、別のことをやりたいなと思っており面白そうなことを探していたに過ぎないです。(笑)
サークルやるよりは自分で0→1でプロダクト作りたいなぁと。

インタビュアー:どういう形で働いていたのですか?

山本さん:僕は代表や社員と直接喋りたすぎて週6でオフィスに行っていました。(笑)
半年近く彼らの直下で働いていたおかげで、会社を大きくするとしたらこんな代表がいれば伸びるんだなぁというのを肌で感じ、アントレプレナーシップの発揮の仕方を学ぶことができました。

もう、とにかく代表の周りを巻き込む力が物凄いんですよね。0→1だとワンマンでもできますが、1→100のフェーズだと1人ではできないと思っていて。
そういったことをたくさん吸収できたのは、一番良かったと感じることですね。

あとは、思っていたよりも0→1で自分たちが作ろうとしている価値観と、顧客が感じている価値観って違うんだなぁということを実感しました。自分たちの中では他社のフードデリバリーサービスと相当に差別化してサービスを作っているつもりでも、ユーザーからしたら全然その違いがわからない、みたいな。
toCの0→1だったので特にその難しさというのは顕著だったのではないかなと。一時期toBのデリバリーサービスに変えようとしたり舵を取ったりしようと試行錯誤していたのですが、toCはめちゃくちゃ難しいなと感じましたね。
結局その事業がクローズの方向に進んでしまったので、そこでTimeeのインターンをやめることになりました。

インタビュアー:その後LITALICOでインターンを?

山本さん:実はLITALICOにジョインする前に、自分で障がいをお持ちの子供向けのシッターサービスを作ったんですよね。ただ、PoC(概念実証のこと。新たな概念やアイデアの実現可能性を示すために、簡単かつ不完全な実現化を行うことを指す。)をしていてあまり上手くいかないなあと思ったのでプロダクト作りは一旦やめました。
Makers Universityという起業家向けのアクセレレーターのプログラムに参加し、3月にLITALICOにジョインしたという流れです。

インタビュアー:なるほど。障がいをお持ちである弟さんの存在が、山本さんの障がい者向けサービスに携わるきっかけになっているそうですが、そういったサービス作りには昔から前向きだったのですか?

山本さん:そうですね。ただ、僕の家庭は少し例外的だったかもしれません。
障がい者のいる家庭では、重度の障がいである場合は日給が低くて賄っていけないとか、1人目の子供が障がいをもって生まれてくると育児負担が大きくて2人目を産むことが困難、などの金銭的問題がよく浮き彫りになります。

ただ、うちの場合は僕と姉の兄弟間で金銭的支援ができるので、稼ぎが足りないなどの懸念はありませんでした。
しかし、僕の場合は弟が身近にいることで、市場のインサイトを汲み取ることができたのが自分の強みとしてはありました。参入するプレイヤーのn数がこの領域には少ないことも理解していたので、いつか障がい者向けサービスを作りたいなと思っていた次第です。

LITALICOには、助成金周りのファイナンス事情や、障がい領域で成功している企業の中を見てみたいという思いからジョインしました。
スタートアップだとビジョンに共感して新卒で入る方が多いと思うのですが、上場後に大冒険をしようとする企業には、ある程度外資やコンサルで経験を積んで、自分のキャッシュや無形資産を貯めた状態で入ってくる役員さんがたくさんいるんですよね。
本当に優秀な方が多くて刺激になりました。

インタビュアー:それは上場企業でも働いてみたくなります!周りに優秀な方が多いと、辛い事もおありだったのでは?

山本さん:精神的な辛さのようなものは今までに何度も経験していますが、克服してこれました。
というのも、環境にかなり恵まれていると思うんですよね。現在学生起業家と接触する機会が多くて、 Makers Universityも然り、大学のゼミでもビジネスをやっている人がたくさんいるんです。
皆が日々前進しているのを目の当たりにしていると、奮い立たされると言いますか。彼らのおかげでなんとかやり切れています。

インタビュアー:切磋琢磨できる環境にいらっしゃるんですね!障がい者向けサービスをLITALICOのインターン後に始められたのにはどのような意図がおありでしたか?

山本さん:toB向けのSaasだと、ある程度のマーケットの中からブルーオーシャンを見つけてサービスを作っていくというのが王道の稼ぎ方なのですが、障がい者向けの領域だと新しくマーケットを開拓するフェーズが今なんですよね。
障がい者は自分だけではこなし切れないことが多い点が課題として浮き彫りになることが多いわけで、そういった意味では0→1よりも-1→0の感覚に近いです。

だからこそ、ペルソナとなる弟が近くにいてプロダクト作りが得意な僕がサービスを提供しなければならないと感じています。
それが僕にとって障がい者向けサービスを作る意義かなと。

インタビュアー:とても素敵です。学生起業だとどうしても経験値のある大人と比べてしまうのではないかと思うのですが、いかがですか?

山本さん:比べることはもちろんあるのですが、学生なので引け目を感じたってしょうがないなと思っています。
失敗したとしても何度でもやり直せますし、そういう意味ではリスクのあることをしているわけじゃないので、会社を成長させるためにいかにリスクなくリスクあることをできるかが大事だと思っています。言い方が難しいですけれども。

インタビュアー:なるほど。では、会社でやられていることを詳しく教えてください。

山本さん:重度の障がいをもった子たちが通う特別支援学校でアート教室を開催しています。
彼らには放課後や休日にすることの選択肢がとても少なくて、家でYoutubeを見るか、親とお出かけするかのどちらかしかないんですよね。

障がいがあるゆえに健常者にできることを制限されることが一番良くないなと思っているので、障がいをもった子たちにもディズニーランドに行く感覚でアートを楽しんでほしいなと、そういう思いでやっています。
生まれ持ったものが要因となり、楽しみの機会損失が発生してしまう状況をなくしていきたいですね。

インタビュアー:流石のインサイトです。会社の今後の展望をお聞かせ願えますか?

山本さん:現在は僕自身もイベントに出向いてやっているのですが、まずは自分がいなくても回るオペレーションを作って、自社のテナントを持って複数の地域で展開します。
そして、特別支援学校に通う6~12歳の学校外の時間をドメインとして取る事も近いうちに実現させ、その後は重度の障がい者の就労支援であったり、親亡き後のコミュニティ問題などのドメインをとるというのが今後の展望です。

インタビュアー:今後も応援しています!山本さんご自身は将来どのようになりたいですか?

山本さん:弟のように問題を抱えている人にプロダクトを届け、自分と社員と身の回りの人を、プロダクトを通して幸せにしたいです。
障がい者向けサービスは続けていくつもりですが、世の中一般の意識改革がしたいわけではなくて、当事者や当事者の周りの人にプロダクトを届けていければいいかなと感じています。

意識改革は、僕たちのプロダクトを通して間接的なアウトカムとしてできるものだと思っているので、そこに焦点を置いているわけではないんですよね。

インタビュアー:たしかに、意識改革よりも当事者にサービス提供をすることが問題解決の近道ですし、当事者の幸せが山本さんの幸せに繋がりそうですね!

【インタビューを終えて】

お話しをしていてとても思考の深さが窺える方でしたが、最後の「人生ハッピーだったら良い」という単純明快な一言がとても素敵でした。
山本さんだからこそわかること、取り組めることに価値があるのは言うまでもありません。
自分に可能性と自信を持てること、とても素晴らしいなと感じました!

【”Zetty”について】

Zettyは「動画で楽しむソーシャルマッチングアプリ”mow”」による「Z世代の方向けの等身大メディア」です。
様々な領域で挑戦される方をインタビューしていき、1人でも多くの方に生き方の参考となる情報をお届けすることを目的に運営されています。

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https://vchuu.com/

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