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自身の努力と業界の成長の掛け算で、未来を切り開く。

【今回の記事について】
今回は、シードに特化したCVCであるCyberAgentCapitalで働かれている片岡さんにお話を伺いました!
日々非常に良質な情報をTwitterで発信されており、何より圧倒的なインプット量とインサイトに圧倒されてしまいました。
なぜ新卒VCという道を選んだのか、それまでの人物像や経験にも触れながら、大変参考になるインタビューになりました!ぜひご一読ください。

片岡さんのTwitter⇨https://twitter.com/kataoka96_cac

【記事本文】

インタビュアー:普段からTwitter拝見させていただいております。ここまでインプット量が多く思考も深いZ世代の方もなかなかいらっしゃらないと思うのですが、まずはどんな高校生だったか、というところからお話を聞かせてください。

片岡さん:もともと身体を動かすのがとても好きで、小学校と中学校で野球やバスケなど様々なスポーツに取り組んできました。高校時代からは、剣道部に入部しました。
中学3年生の頃に学校のプログラムで1ヶ月間ほどアメリカへ短期留学したことがきっかけでした。

幼少期から知的好奇心は割と強い方で、かなり田舎だった地元(愛着はありますが)以外の世界に触れてみたいという気持ちが大きかったです。英語は得意ではなかったですが、せっかく学校が行かせてくれるというのでとりあえず行ってみようと。
しかし現地の方と交流しているのかで「自分は日本人だけど、日本の文化や良し悪しに関する理解がまだまだ浅いな」ということに気がつきました。

小学校時代に歴史系のゲームにどハマりした影響で歴史や政治経済に対する興味関心はとても強かったので、「日本に帰ったら日本らしいことを実際に挑戦してみよう」ということで、「〇〇道」に携わってみたく、最終的に選んだのが剣道でした。

インタビュアー:中学の頃から海外に触れられる機会があったのは素晴らしいですね!ものすごく視野が広がったのではないですか?

片岡さん:おっしゃる通りですね。僕は東京出身ではあるのですが、山間部の田舎町で生まれました。
地元でそこそこ楽しい生活を送っていたのですが、この経験で「こんな世界があるのか!」と圧倒され、本当に視野が広がり、「もっと知りたい」「もっと色々な世界を見たい」という気持ちが非常に強くなったことを覚えています。

それが大きなきっかけとなり高校時代は剣道の他に、他校の人たちも参加する高校生団体に参加してみたり、経済について議論するような機会に積極的にアプローチしていました。
実家から都心部まで3時間くらい往復でかかったのですが、そんなことは気にせず好奇心の赴くままに高校生活を送っていましたね。

当時その活動に参加している方の中には、東京でも偏差値トップの高校生たちも含まれていました。
やっぱり本当にすごくて、「東大に入るのが当たり前」「親が官僚だったり有名企業の経営者」等々、自分が知らない世界が広がっていて、高校生の頃から「将来に対する焦り」は幾ばくか持っていたように思います。
何より、彼らの「高校生の頃からここまで視座高く将来のことを考えているのか」という点には衝撃を受けましたね。

片岡さんのご実家近くの風景。

インタビュアー:高校生の頃からそんな機会があったとは。3時間もかけてそこに通うというその行動あってこそですね。高校生の頃にその衝撃を受けて、「嫉妬」みたいな感情は抱かなかったのですか?

片岡さん:嫉妬というよりも、「なんとか自分もそこに張り合えるようにしよう」という気持ちの方が強かったと思います。
僕自身は勉強はそこまでできるタイプではなかったのですが、社会科系やエンタメなどの分野に関しては非常に興味関心が強かったので、一点突破のような形で「このテーマなら自分も張り合える」という部分はあるなと自己分析してました。
また、純粋に「自分が知らないところで、もっと面白そうなことがあるかもしれない」と思うと居てもたっても居られなかったので、とにかくたくさん行動していましたね。

こういった考え方・思考性になった大きな要因としては、母親と祖父母の教育方針がうまく作用してくれたことがあると思います。
小さな頃から僕が何か興味を示すと、なんでも一旦やらせてくれるような家庭で育ちました。野球がやりたいといえば地元のチームに入れてくれたり、PCに触れてみたいと言ったら分からないなりにノートPCを用意してくれたり、今思うと恵まれた環境でした。
このような教育方針を取ってくれた家族には本当に感謝しています。

そこから好奇心や自己肯定感のようなものも養っていくことができ、自分の思考性の根幹に「常に好奇心を大切にすること」「辛いことや失敗があったとしても、それを糧にしつつ最後は何とかなるとポジティブに思考できること」という要素が加わったように思います。

インタビュアー:外部要因もあったかとは思いますが、やはりそこから自分の成長に繋がる思考性に持っていけたのは片岡さんの強さだと思います。大学には進学されたのですか?

片岡さん:僕の実家のある地域は都心部と違い、高校卒業後大学に進学する人はそこまで多くなかったのですが、自分自身は、高校で上述したような経験があったため「絶対に大学に行く」ということは決めていました。
特に、政治・経済・経営といったテーマについて、大学でしっかりと体系的に学びたいという気持ちが本当に強かったですね。

そして、中学の頃に経験したアメリカでの経験がずっと根幹にあったので、「様々なバックグラウンドを持った人達と会ってみたい」「都心の大学に行けば面白い事に触れられる可能性が広がるのでは」という期待もすごくありました。

ただ、受験生の時期に身内に不幸があり、金銭面的に「受験勉強を続けられるかどうかわからない」という事態になりました。
なんとか家族がお金を工面してくれて大学進学のための勉強を継続できることになりました。
日本ではお金の話を深ぼる事自体が少しいやらしいといったイメージが一部あるような気がしますが、こういった金銭的にしんどい時期を通じて「お金の知識って本当に大事なんだ」と身を持って知ることができました。この頃から、より経済・経営という領域に対して敏感になり、こういった未知の分野をもっと勉強したいと強く思うようになりました。

インタビュアー:大学入学前の時点で壮絶な経験を何度もされていたのですね。。それが片岡さんの思考の成熟度に表れているなと僭越ながら感じています。大学時代はどのように過ごされていたのですか?

片岡さん:大学生活は、はじめから「絶対に全てを堪能してやろう」と思っていましたね。多少の苦労を経て入ったので、4年間でやれることは全てやろうと考えていました。
単位は他学部の講義も含めてフルで申請して、勉強はもちろん、サークルもインカレもバイトも遊びも全部本気でやっていましたね。
インカレに関しては、高校時代のご縁もあり経済指標研究会という団体に入り、各業界で活躍されてる社会人の方々や他大学の友人たちと勉強する中でかなり視野を広げる事ができました。

ただ、この時も金銭的に余裕があったわけではなく、夜勤でバイトに入りまくっていたこともあり、1年生の冬に体調を大きく崩してしまったタイミングありました。
療養中、このまま人生どうなってしまうんだろう...と焦りが募る中で、とある本に出会いました。以前大学の教授が授業で教えてくれた、トマ・ピケティの「21世紀の資本」という本でした。

これは相当に分厚い本で内容も濃いのですが、本当に端的に内容を要約すると、「r > g」という不等号に関する話です。
ここでいうrは「資本収益率」、gは「経済成長率」を表しています。つまり、資本主義時代において、基本的には、資本・アセットを持っている人がどんどんと複利で豊かになり、経済成長率に合わせて成長する労働資本を通じた給料で稼ぐ人との経済的格差がどんどん開いていく、という話です。
この時、自分がのほほんと暮らしてきた世界の裏側にこんな基本原理があったのかと、これまでお金に苦労した経験がフラッシュバックしてかなり衝撃を受けたのを覚えています。
(※ちなみに、片岡さんはこの21世紀の資本を激推ししていたので、ぜひ皆さん見てみてください!映画版やYoutubeの解説動画もおすすめとのことです!)

そこで「自分は今何も資本を持っていない。スキルセットでも何でも自分自身の資産を手に入れるための行動を起こさなければ。」と強く思いました。特に何かビジネスに役立つスキルを当時持っていたわけではなかったので、まずは「営業力」をつけるべく、インターンを探してみることにしました。
インターンという言葉も当時Twitterなどでたまたま聞いただけの言葉で、ビジネスマナー等もわかっていなかったため、最初は普通に選考に落ちていました。

ただ、失敗してみて初めて、少しづつ感覚が掴めてきたかもという気はしていました。そしてその後すぐ、たまたま僕を拾ってくれたITベンチャー企業があり、そこで法人営業のインターンに携わらせていただくことになりました。
ここでは社会人としての基礎力をたくさん教えていただき、非常に大きな恩を感じています。
そこから他のインターン先を探すことになり、次はブロックチェーン系のベンチャー企業でインターンすることになりました。
当時はまだビットコインやブロックチェーンといってもまだ殆ど世間に浸透していないタイミングだったのですが、上述したような経験を経て経済や金融への関心が非常に強くなっていたため、Twitter等で情報を多少早めにキャッチアップする事ができていました。好奇心から、ビットコインなどの暗号資産を実際に購入していたこともあり、その企業さんにも興味を持っていただき採用してくださることになりました。

当時は資産運用の知識も少なく、なけなしのお金でビットコインを買っていたので、今思えばリスク管理的に「何考えていたんだ自分は。」と思うのですが、当時ビットコインを買ったことのある大学生は見たことがなく面白い、という理由もあり採用していただくことになったので、興味関心ある領域には、まず軽い気持ちで一歩踏み出してみるべきだなと今でも思っています。特に学生のうちは大抵のことは社会人になった今考えてみるとそこまで大きくないリスクだったなと思うので、若いうちに小さく失敗して糧にしていくのもありかなと思います。

インタビュアー:トマ・ピケティの著書とご自身の経験をリンクさせて考える学生なんて、聞いたことがありませんでした。(笑)そのフィンテック企業でのインターン経験もとても面白そうですね!

片岡さん:はい、そのベンチャー企業では1年半ほど働かせていただいたのですが、かなり色々な経験をさせてもらいました。当時、この領域は業界全体がグングンと伸び始めている時期で、事業の成長に人手が追いついていない部分も多少あったと思います。あのスタートアップの熱狂を当事者として経験できたことは、僕の中で大きな財産になりましたし、スタートアップ業界という存在を知り、その後の進路にも大きな影響を与えてくれることになりました。

ここで得た学びとしては、「成長したいなら、マクロトレンドとして成長している業界に身を置くべし」というものです。
自分の頑張りと業界の成長がかけ合わさると、2倍、いや何倍・何十倍もの成長を期待できます。これはぜひ今の学生さんにも意識していただきたいポイントだと思っています。

インタビュアー:素晴らしい格言をいただきました。確かにマクロトレンドを把握することってとても大事ですよね。そこからVCとしてのお仕事にはどのように繋がったのですか?

片岡さん:そのフィンテック系企業で働いている時に、「エクイティファイナンス」の重要性に気づきました。
創業して数年のスタートアップが一気に伸びていけたのは、「リスクマネー」という存在あってこそのもので、「ではなぜ数字も何もないタイミングで、そのリスクマネーを出資することができたのだろう。そもそもそういう存在ってどんな人たちによって担われているんだろう。」という興味から、VCの存在を知ることになりました。

そもそもそんなに急成長する会社に投資する判断ができた人たちはスタートアップの「何をみているのだろう」「他の人とどれくらい異なる情報を持っているのだろう」「どのようにしてそのような情報を知るのだろう」という点もすごく気になりました。
そして何より、このVCという存在が先ほどの話でいう「 r 」なのではないかと。しかも、ただあるところに余っているお金をブクブク膨らませるんじゃなく、「お金が余っているところから必要としているところ、イノベーションによって社会がよりよくなる可能性に対して資金が流れる」という点が、すごくソーシャルグッドだなという思いもあり、VCで働いてみたいと思うようになりました。

そして運良くCACがTwitterでインターン生の募集をしていたため、「これは千載一遇のチャンスだ」と捉え即座に応募することにしました。その後何とかインターン生として入社することができ、新卒でもそのままCACに入ることにしました。この時も最初は受かるなんて確証はありませんでした。勿論できる限りの準備はしましたが、自分の心がワクワクしたら、とにかく一歩踏み出してみることが大事だなと改めて身に沁みた経験でもあります。
また、インターン時代から、自分の投資案件を数件持たせていただくこともでき、CACおよびCyberAgentの「若手に裁量を持たせる」というカルチャーもとても良かったなと思っています。

インタビュアー:挑戦や活動のスピードが本当に早いですね。でも通常の就活や起業という選択肢もあった中で、VCとして道を歩もうと思ったのは何故ですか?

片岡さん:前提として、VCも事業を作る側も両方とても面白いと思っています。僕自身もどちらの方向でキャリアを歩んでいくか多少悩みました。
ただ、自分の興味関心の幅がとても広いという点が合っているなと思ったこと、そしてCACから大きな裁量も与えてもらっていたため、「これはもうやるしかない!」という気持ちになれたのが決め手だったかなと思います。
VCという仕事はたくさんの人と会うのですが、こういった活動もコミュニケーションや情報収集が好きな僕には楽しく感じたという点もあるかなと思っています。

インタビュアー:なるほど。ちなみに、学生でVCを目指す方、特に経験がこれまでにないような方へのアドバイスなどはございますか?ぜひ等身大のご意見をいただきたいなと。

片岡さん:そうですね、偉そうに言うことは何もできませんが、VC業界もスタートアップ業界とともに世界市場はもちろん、日本市場でも着実に成長している業界です。そういう観点では自身の頑張り次第でより成長できる環境にあると思います。

しかしVCはそこまで間口が広いわけでもないため、基本的にはインターンの枠を獲得するのは簡単ではないかもしれません。
とはいえ、少しでも興味があるのであればとにかく一歩踏み出してみるべきだと思います。その一歩を早めに踏み出すことで、早い段階で自分に足りていないことがわかるきっかけになったりもするので。
スタートアップや起業家が好きだったり、興味関心領域が広く、気になった事物を深堀るのが好きな方には、まさに天職になるとも思っています。
自分も最初は何もわからない状態から、興味関心の赴くままに行動していたら今のような環境に辿り着くことができました。ぜひとも挑戦心溢れる方々におすすめしたい領域です!

【CyberAgentCapital社について】

CACは日本国内を中心に、アジア、北米等、8カ国10拠点で投資を行っているシード期に特化したベンチャーキャピタルです。
直近では「グロースチーム」をサイバーエージェント内外のエキスパート人材を招いて構築し、出資したスタートアップ企業のグロース支援(開発、広報、マーケ、組織採用支援など)にも注力しています。
領域はIT系であれば基本的になんでもウェルカム、という形で、CVCのようなシナジー投資というよりは独立系VCのような純投資を行っています。
また、毎月第2水曜日にMonthly Pitchというシード・アーリー期のスタートアップのためのピッチイベントも行っています。

【インタビューを終えて】

片岡さんの深い思考と、過去の様々な経験をバネにした生き方に非常に感銘を受けました。どんなことがあったとしても、それを自分の人生に良い方向に作用させる、という気概を感じ、この思考性が身につけばどんな壁も乗り越えていけるのだろうなと強く思いました。
インターンにご興味ある方、スタートアップとして資金提供を受けたり壁打ちがしたい方は、Twitterからすぐに連絡を取れるようなので、ぜひ皆様コンタクトを取ってみてはいかがでしょうか!

【”Zetty”について】

Zettyは「動画で楽しむソーシャルマッチングアプリ”mow”」による「Z世代の方向けの等身大メディア」です。
様々な領域で挑戦される方をインタビューしていき、1人でも多くの方に生き方の参考となる情報をお届けすることを目的に運営されています。

mowに関して気になる方は、ぜひ下記HPよりご覧ください。
https://vchuu.com/

mowのご利用方法
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